栃木県・八溝の森を知り、森を守る活動。2018.09.01

栃木の森を知り、森を守る
木を切ることは環境破壊ではありません。木材を伐採し製材、家や家具、工芸品、箸、食器などに加工して長く使うこと、そして森林のサイクル、植林→成長→伐採→植林のサイクルを守り、森林の更新のサイクルを守ることが山を荒らさず、環境を守ることにつながります。
森は海の恋人とという言葉を聞いたことがあるでしょうか。気仙沼湾でカキ・ホタテの養殖をしていた畠山重篤さんは、湾内の環境悪化により赤潮が発生し、カキや海産物が被害を受けた。原因は、水源地の山が国の造林計画で杉山になってしまっていたからです。結局、外国の木材との価格競争に負けて、杉山は放置され、山林は荒れました。
元々、海を豊かにしていた山の木々は広葉樹などの雑木林なんです。その落ち葉が時間をかけて蓄えられてできた腐葉土から作られる「フルボ酸」が鉄と結合し、「フルボ酸鉄」と呼ばれる栄養素になって、川から海に流れ込むことで、生命の食物連鎖に必要な鉄分を含んだ植物性プランクトンが生育される。その循環によって豊かな海が約束されているのです。
ですから震災後、初となったカキの漁は、養殖の筏が沈みそうになるほどの豊漁となりました。それは、私たちが信じて取り組んできた流域の環境を守る活動が正しかったことの証明でもありました。
漁師・NPO法人「森は海の恋人」理事長 畠山重篤
腐葉土のような人になれ より
自然林と人工林、再生可能な資源として、杉や桧の人工林で育つ木材を家や家具・工芸品に利用することは、鉄骨造ややコンクリー造の建物よりずっと環境にやさしい家づくりと言えます。
木の城工房では、NPO法人・森と家を結ぶ会の立ち上げから参加し、八溝の森を守る活動を続けています。5月には八溝杉の植林体験会、11月に八溝杉の伐採見学会などを通して木材を使うことが、森を守ることにつながることを知っていただき理解を深めていただいております。
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